今回は、現場監督として仕事しているなかで
実感した遣り甲斐(やりがい)について話したいと思います。
※サブコンの施工管理業務を行っている方でも、通じるものがある
と思いますので、よければ見てください。
①
まず、設計図どおりに施工するよう管理・指示すればよいから
現場監督の裁量や遣り甲斐というのは余りないんじゃないの?
と思われるかもしれません。
基本設計が無いとどこを基準にどのように施工したらよいか
分からくなるため、必須なものであることは確かです。
しかし、設計図だけでは現場を納められることが
できないのも事実です。
特に自分が所属している改修工事の場合は、
構造体の位置が階によって微妙にズレていたり、
図には無い建具や設備器具があったりなどして
そのままでは施工ができない場合が少なくありません。
デキル現場監督というのは、
先んじて現場に出向き、施工が困難な事実を発見し、
実際に施工する協力会社と協議のうえ、施工が可能にするための
段取りを着々ととっていってます。
私もまだ経験が十分ではありませんが、現場を見て、
この状況で施工が可能かイメージトレーニングして、
このようなリスクや問題があるというのを作業所長や
技術部に報告して解決するようにしております。
②
また、手配に問題がなかったとしても作業員や製品・資材が
遅れたり、足りなかったりする事態もでてきます。
だからといってその分工程は遅らせるわけにはいかないので、
限られた状況のなかで期日が守れるように、作業箇所や順番を
入れ替えたり人員の増員をかけたりなど臨機応変な対応が
必要となってきます。
③
さらに、作業員の安全を守るために作業所ルールや作業動線や区画
などがあるのですが、新築工事だと300人、改修工事でも多いと100人
近くの作業員が一日に現場に集まるため、中には知らず知らずに
ルール違反してしまう作業員もいます。
そうならないように、誰でも分かるような言葉で朝礼や新規入場者教育の時に
伝えたり、現場には目立つ色と文字で区画したりなど、作業員目線ですぐ理解できる
安全管理が必要になってきます。
以上まとめると、
①図面上と実際の建築物にはギャップがあり、それを埋めるよう段取りしていく
②問題が発生しても、期日どおりに竣工できるように、日々臨機応変に対応していく
③作業員を安全に帰らせるための、情報伝達や安全整備を、作業員に立脚し工夫していく
というのが現場監督のやりがいであり醍醐味かなと思っております。
これは、実際にやってみないと分からないものだと思います。
建設業界に未経験転職したときの志望動機は、
「モノづくりに携わし、地域住民の安全安心な生活に貢献したい」
というものでしたが、今はその想いも持ちつつ、
現場監督として働くこと自体の楽しみも感じているこの頃です。
少しでも、興味がある未経験者や現場監督新人さんたちに
楽しさや醍醐味が伝わればいいなと思っております。
ご安全に!