今回は工程管理にも触れてみたいと思います。
極めようとすると奥が深い分野でもあり、
工程を管理するための手法として
ガンチャート式・ネットワーク工程表などありますが、
今回はあくまで基本の考え方というのを話てみたいと思います。
工程管理とは、その名のとおり、工程を管理することです。
工期が始まる前に決めた工程表の内容どおりに作業を
行えるよう管理していくのが仕事となります。
さて、ここで問題です。
作業を行えるためには、何が必要となるのでしょうか。
主な答えは以下の6点となります
①ヒト(作業員)
②モノ(資材)
③マシーン(建設機械、電動工具類)
④正確な施工場所(墨出し作業)
⑤環境(仮設材、足場材、照明器具など)
⑥そして、前工程作業が完了していること
(お金ももちろん必要となりますが、工程管理としては割愛します。)
逆にいうと、この中で一つでも欠けてしまうと、
作業ができなることを意味します。現場監督や施工管理技士は
そのチェックを日々行っていくこととなります。
具体的には、、、
作業員の手配を専門業者に依頼したり、
近い日程になれば念押しで確認の電話をします。
①ヒト(作業員)
製作物の製作開始時期や現場搬入日時を確認したり、
搬入物は仮置き場に入るのか確認したり、
工事で出た発生材を搬出するために産廃車を手配します。
②モノ(資材)
例えば、資材を楊重するための建設機械であったり、
施工するための専門的な電動工具をそろえます。
③マシーン(建設機械、電動工具類)
正しい作業であっても、違う場所につくってしまっては
意味がありませんね。正しい位置に施工してもらえるように
墨出し作業を事前にしておく場合もあります。
④正確な施工場所(墨出し作業)
例えば、高所作業のための足場をつくって、
作業員の転落及び道具類の飛来落下を防止する措置をとる
または手元作業で怪我しないように照明器具等を設置します。
⑤環境(仮設材、足場材、照明器具など)
そして、当たり前ですが、前工程の作業が問題なく
完了していないと次工程の作業は実施することができません。
⑥前工程作業の完了
この積み重ねで施工の出来高をあげていくようになります。
さてそのために目下、意識するポイントはなんでしょうか。
私は2点だと思います。
①マイルストーンを意識し、クリティカルパス作業を遅らせないこと
②2週間先で見据えて工程を管理すること
①:各マイルストーン(中間検査や完了検査など)が遅延なく実施できるように
直近のゴールとして定め、クリティカルパスという絶対に遅らせることのできない
作業を確実に行わせるように段取りするようにしましょう。
②:忙しいとどうしても今日明日のことしか考えられなくなりますが、
その場合対応がどうしても後手後手に回ってしまいます。
そして、いつも冷や冷やしてしまいます。。
特に、繁忙期や年末年始などは、人やモノ・マシーンの手配が
つきにくくなるので、長期的な目でもって前持って段取りおく
必要があります。
やることが決まっているため単純といえば単純なのですが、
実際に動いている現場で正確に行っていくのが難しいのが工程管理といえます。
しかし、一つひとつを経験して自分のものにしていけば
習慣として、意識しなくてもできるようになってきますよ!
まずは上記のキホンを覚えて、
段取りが良く頼れる現場監督の一歩を踏み出してみてください。
ご安全に!