公衆災害についても、よーく考えておこう

 

今回は、公衆災害や近隣住民対応について考えてみようと思います。

 

新築工事であっても、改修工事であっても、

都会であっても、地方であっても、

建設現場の周囲には、地域住民が住んでいたり

オフィスビルで働らくビジネスマンがいたりなど、

地域それぞれに生活の営みが存在します。

  

我々建設業界の従事者は、こういう囲まれた環境のなかで、

お客様の要望に沿った建築物を完成させるのが仕事となります。

  

つまり、近隣住民の生活の営みや安全性を阻害しないように

機材や仮設材を使用しながら施工し、

また資材を搬入し、発生材を搬出する

という作業を積み重ねていくことで、

建物を完成させていくのです。

 

自分ごとに置き換えても、

休日に家でぬくぬく休んでいるときに、

大きな騒音が聞こえてきたら、

体も心も休めなくて、イライラしてしまいますよね。

 

このように近隣住民に対して、

配慮するような対応をとるのも現場監督の仕事となります。

施工管理の5大管理のうち、環境管理(Environment)

の仕事として、近隣住民配慮を項目に入れる建設会社も多いです。

 

では現場監督は、具体的にどのような対応をするのかというと、、

 

 作業による騒音や振動が必要以上に出ていないか

 隣接の道路に敷いた床鉄板で高齢者は躓かないか

 工事用の車両が道路を占領していないか

 上方作業からの飛来落下は防止できているか

などなど工事現場との隣接部に直接に出向いて確認します。

 

特に道路に敷いた養生材は、厚みが2.3mm程度であっても

歩行に困難をきたしている高齢者にとっては、転倒しかねない危険となります。

自分目線ではなく、相手目線で、一つひとつを点検し、

状況により是正措置をしていくことが求められます。

 

 

隣接住民の理解や協力があってこそ、工事は完成し、

完成後もその土地の建物として地域に溶け込んでいきます。

地域のみなさまを含めた関係者同士が合意できた建物つくりができるように、

日々安全性の確認やその他苦情対応にも力を注いでいきましょう。

 

ご安全に!

 

 

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