今回は、未経験者が覚えておくことが必須の、
工事現場でよく使われる電動工具を5つ紹介したいと思います。
ある程度理解していないと、職人との会話が円滑に進まなかったり、
「こんなことも知らないのかよ。」という感情を持たれてしまいますので、
現場監督・施工管理技士はしっかりと覚えていきたい知識となります。
では、いきましょう。
①インパクトドライバー
⇒ネジ締めや穴あきをするために使用します。
工事をするための標準的な電動工具となりますね。
単に「回転」するだけでなく、
「インパクト」(衝撃・打撃)も併せ持っているため、
穴が無い箇所のビス止めも可能になるのが利点となります。
②ハンマードリル
⇒振動ドリルの一種です。
「回転」と「打撃」で最大52mm迄のコンクリートの穴あけをすることができます。
機種によっては、「回転のみ」、「打撃のみ」とモードを替えることができ、
「回転のみ」ではインパクトドライバーのような使用ができ、
「打撃のみ」ではコンクリートを粉砕することができます。
ただし、重量がある電工工具ですので、取扱いに注意が必要になります。
③セーバーソー
⇒一言でいえば、「電動式のノコギリ」です。
取付る刃を替えるだけで、鋼材や木材、塩ビやなど幅広く切断することができます。
「レシプロソー」とも呼ばれております。
解体作業時には必須の電動工具となります。
④電動丸鋸(マルノコ)
⇒「チップソー」と言われる丸鋸の刃を付けて使用します。
木材はもちろん、ALCやサイディングステンレスといった
あらゆる素材を切断・加工することができます。
刃数が少ないチップソーを使用すると素早く切断できますが、
切断面が粗くなり、バリが生じます。
対して、刃数の多いチップソーを使用すると
切断のスピードは遅くなりますが、
切断面の仕上がりが良くなるという違いがあります。
※鋼材を切断する際には火花が散るため、【火気作業】として指定
されている現場も多いです。予め、使用条件を確認しておきましょう。
⑤ディスクグラインダー
⇒工具の先端に砥石を取付けて、「研磨・研削・切断加工」を行うことができる
電動工具のことです。
現場では、「サンダー」と言われております。
鉄筋の切断やバリ取り、溶接箇所の平滑化そして金属表面仕上げもできる
ため重宝されております。
使用者は、
「自由研削用といしの取替え又は取替え時の試運転の業務に係る特別教育」
を受講しておくことが労働安全衛生法より定められております。
また、絶対に砥石カバーを外さないでください。安易に取り外して
使用したことによる切創の事故が少なくありません。
※【火気作業】として指定されている現場がかなり多いです。
予め、現場での使用条件を確認しておきましょう。
以上、未経験者が覚えておく電動工具5選でした。
一見すると、形や使用用途が同じように見えてしまうかもしれませんが、
それぞれ固有の利点があり、現場で使い分けされているので、
何度も確認して違いを覚えていきましょう。
また、火気も含めて怪我・災害も多いので切創事故など対応する
発生しやすい事故事例も覚えていきましょう。
ご安全に!