今回から、若手や転職未経験者がミスして落ち込まないために、
まず第一に任させることの多い終わり仕舞い(一日の作業終わり時の確認と対応)
について、見落としやすい項目を一つひとつ掘り下げていきます。(改修工事用です。)
①施錠
⇒何箇所も戸締りする場合、つい、締め忘れてしまう扉が出てくる
かもしれません。しかし、1箇所でも施錠できていなければ、セキュリティー上
の問題が発生します。また、扉を閉めた場合でも記憶が曖昧だと、
「あれ、扉施錠したかな」と、後からふと不安がよぎることがあります。
コツは、頭の中だけで行わないで、身体全体で実施することです。
具体的には、
①施錠したあとに ドアノブを「ガチャガチャ」と揺らして
戸締りを確認する。(聴覚)
②施錠した扉を指差し、「この扉は施錠済み」と一人呼称することで
短期記憶に入れておく。(視覚・聴覚)
③戸締りが慣れていない、または、施錠箇所が多い場合には、
終わり仕舞いチェック表を作成し、施錠した箇所を記録に残しておく。
(視覚・触覚)
また、両扉の場合は、施錠する前に必ず、子扉のフランス落としが
機能しているか確認しましょう。
よく台車などで資材の小運搬が行われた場合には、子扉の固定が外さ
れている状態である場合が多いです。
子扉が動いている場合には、いくら親扉の錠前を施錠したとしても、
両面扉がパカパカと動いてしまうため、防犯上好ましくありません。
ミスなく施錠していくことで、「〇〇さんに施錠を任せれば、安心」
と言ってもらえるレベルまで、小さいかもしれませんが1日1日の
実績を積みあげていきましょう。