建設業界で働く人たちの特徴について
いきなりですが、安全性や品質をあまり理解していない
門外漢の関係者がつくりあげた建物に、住みたいと思いますでしょうか。
怖くて敬遠してしまいそう…、そんな風に思うのが大半の意見だと思います。
それゆえ、医療業界と同様に、建築・土木業界で活躍している
現場監督や施工管理、設計者という設計や監理及び管理の従事者は、
原則、大学や専門学校で各専門の知識を有しているのが現状です。
これは、いわゆる新卒でゼネコンや設計事務所に入る人たちを指します。
従来までは、この専門性を有している従業者が新卒・中途市場ともに
多く占められている閉じられた業界でしたが、2000年を過ぎた辺りから、
①人手不足になってきたこと②暗黙知を標準化して知見を共有していく
ようになったことから、主に中途採用にて、他業界からの未知識・
経験者の転職者を受け入れるようになってきました。
業界未経験者はどのようにして建設業界へ転職するの?
業界未経験者が、ゼネコン・サブコンの現場監督・施工管理
になるためには、建設業界専門の派遣会社の求人へ応募し、
その派遣会社に所属するというのが一番手っ取り早いです。
そのあとに、その会社の取引先の建設現場へ面接に行き、
ご縁があれば手続きを交わし、初めてその現場で
ゼネコンの現場監督あるいは、サブコンの施工管理技士
として働くことができるようになります。
派遣社員スタートでも活躍できるの?
新卒から入社している正社員の現場監督・施工管理技士がいる
建設現場で、果たして派遣社員が活躍できるのだろうか…と
思うかもしれません。
また、他業界ではあるような単純作業のような仕事だけ
振られてしまうのでないかと不安になるかもしれません。
しかし建設業界では、派遣社員でも、経験年数や技能に応じて、
正社員同様の遣り甲斐のある仕事を任せられ、十分に活躍すること
ができます!
案件より人が不足している事情もあり、出来る人には、
所属に関係なく、次々と責任ある仕事が振られてくるのが現状です。
また、即戦力となれる派遣社員は、正社員へと登用される道も比較的多く
用意されているのも建設業界の特徴です。
派遣社員でスタートしても、経験と資格を考慮した現場上司の推薦で
正社員として安定して働くことができるようになります。
私も声がかかったこともありますし、周囲の状況をみると、
他業界より10倍以上、正社員になりやすさがあるのでないでしょうか。
経験が浅い場合には、上司や同僚と連携しながら、
与えられた仕事をやりきってください。その経験が財産となります!
現場によっては、道路使用届を提出するために警察に行く、
消防計画書を提出するために消防署へ行くなど、
公的機関への届出が必要になることもあります。
泥臭いですが、作成から提出までの一連の作業を一人でできる人は
重宝されるので、しっかり覚えて出来るようにしておくのが望ましいです。
また一度覚えてしまえば、将来に渡り有利に働くのも建設業界の特徴です。
たとえばIT業界であると、隆盛のサイクルが早いため
数年前まで流行っていた言語や知識が現在は廃れてしまい、
その言語を必死で覚えた30代より、
新しい言語習得に柔軟な若い20代の社会人を
派遣社員として採用していくことがあると聞いたことがあります。
しかし建設業界では、知識や経験が廃れることが殆どないため、
一度覚えたことが生涯にわたって有効となります。
そのため定年過ぎても、年収をほぼ落とすことなく、
仕事に誇りを持ちながら働いている現役の現場監督や施工管理技士が
多数いるというのも建設業界の大きな魅力の一つであると思っております。
結論、建設業界では派遣社員スタートでも十分に活躍できます!
しかも、知識や経験がそのまま生涯に渡り財産となるため、
やれることを次々と経験し、高収入プレイヤーになっていきましょう。
ご安全に!