現在担当の工事が竣工間近のため、
投稿が遅くなってしまいました。
早速ですが、前回の続きを記してみたいと思います。
④許容範囲以上に山積みされている
大型のコンテナが設置されているか、
トンパックを敷いた台車を置いている現場が多いと思います。
しかし、上端よりもさらに多く発生材が山積みにされている
状態になっていることがあります。
ドサッと山盛り状態のヤードは見た印象も悪いですし、
また当たり前のことですが、容量をオーバーした発生材は
そのままでは廃棄できず、結局、他に入れ替える手間が出てきます。
毎日定期的に産廃ヤードも巡回して、
空の台車を設けたり、タイミングよく発生材を搬出してきましょう。
⑤照度が低いなどヤード環境が悪い
現場によっては産廃ヤードは地下など日の当たらない
薄暗い場所に設置されることもあります。
その場合に、ヤード環境を整えておくことにも注意しましょう。
一番注意を払う必要があるのが、室内の明るさ(照度)です。
廃棄物のため、切創を誘発する鋭利な建材も少なからず捨てられています。
明るくないと、建材先端のバリなどに気づかずに触れて、
怪我してしまう可能性もあります。
仮設照明を設置するなどして、産廃ヤードを明るくし、
安全性を高めるようにしていきましょう。
また、段差などがある場合には、スロープを設置したり
段差表示などをして、転倒防止にも努めておいてください。
⑥石綿などの「特別管理廃棄物」指定建材が混ざっている
建物には「特別管理廃棄物」といって、その名のとおり
通常と分けて特別に管理して廃棄する必要がある建材があります。
石綿(アスベスト)とか汚泥、ヒ素などがあります。
産廃ヤードの一時保管場所や保管方法及び処分場も通常と異なります。
法令で決まっていることであり、発覚するとそのゴミだけ処分場で
受け取り拒否をされたり、悪質だと判断された場合には、
監督署から罰則を受ける場合がありますので、注意が必要です。
事前現場調査の段階で、その可能性がある建材を特定し、
サンプルを抜き取り専門業者に分析してもらう必要があります。
工事計画の一つとして、理解しておきましょう。
産廃ヤードの整備は優先順位として低くなりがちで、
どうしても対応が後手後手に回ってしまい、問題が発生しやすくなっています。
だからこそきっちり対応しておくことで、安全に衛生的に
工事現場を運営できる起点となるので、この6つのポイントを頭に入れて、
日々担当現場を管理していってください。
ご安全に!
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