それでは、改修工事における工事開始時に
現場監督が準備しておくこと、気を付けることについて
後半の3つについて説明していきたいと思います。
その前に、復習を兼ねて6つのポイントを見出しで確認していきましょう。
今回記事では、後半の3つを解説していきます。
↓前回の3つはこちら↓
④工事看板や各種掲示物の表示
看板には掲示しておかないと法令違反になるものがいくつかあります。
現場名と工期などがある「工事情報の看板」や
石綿含有について書かれてある「建築物等の解体等の作業に関するお知らせ」
や特定作業の作業主任者の選任や施工体系図などです。
工事開始前に必ず掲示し、施工体系図などは変更があった場合には
随時更新したのを張り直ししていきましょう。
また全体工程表、月別工程表やステップ図、類似災害情報などは
掲示しておくことが非常に役に立ちますので、ほぼ必須で掲示しておく
ようにしましょう。
そして、有機溶剤やガスボンベそのた危険資材を保管している場所には、
置いてあると分かるように看板を貼りだすことも忘れずに実行してください。
ちなみに、SDS(安全データシート)は、貼りだす必要はないのですが、
ファイルなどに収納し、いつでも確認できる状態にしておく必要があります
ので、こちらも対応しておいてください。
⑤消耗品の準備と表示
工事現場で使用される消耗品についてもある程度個数を揃えて
準備しておく必要があります。
現場にもよりますが、掃除道具、ボールペン、ティッシュ、
トイレットペーパーなどを取りそろえておく必要があります。
使い切りや消耗、紛失も考慮して予め多めに用意しておくことが
その後雑用に時間を取られない段取りの秘訣になります。
また、協力会社の職人が自身の持ち込みの道具と勘違いしないように
ホウキ、チリトリ、ボールペンなどは一つひとつに所有者の名前
を表示させておいた方が良いです。
この名札の作成には時間も少なからずかかりますので、事務員さんなどに依頼して、
テプラなどで個数分用意してもらうと、自分の負担が軽減されますね。
⑥コロナ対策
2022年5月時点にて、下火になってきているようですが、
今後また急拡大で拡がる可能性もあり、新型コロナ対策はしばらく
実施することが求められるでしょう。
入場時の検温や手指消毒液の設置
工事詰所の座る間隔をひろくし、飛沫対策として隔て板を設置すること
また、喫煙所や作業EVが狭い場合に、収容人数を明示しておくなど
挙げられます。
十分な対策を打ち出していないところで、現場内で感染者が出てしまうと、
濃厚接触者として該当する作業員がより多くなり、工期に遅延が発生したり、
施主からの信頼が低下し、現場の職人のモチベーション低下につながりますので、
面倒くさいと横着せず、充実した対策を行ってください。
以上、工事開始前に準備すること・気を付けることについて
後半3つのポイントを今回紹介しました。
工事前は、書類を作成したり、施主や協力会社と品質やコストについて
最終調整をしていたりなどで、かなり忙しくなりがちですが、
現場整備も確実に実施して、安全で作業しやすい現場づくりを図っていってください。
ご安全に!