見落としやすい終わり仕舞い項目6選:⑤設備インフラ復旧

 

このシリーズも5回目になりました。

今回は、インフラ復旧について深く解説していきたいと思います。

場合によっては、ビル全体に影響を及びかねないため

よく理解しておくことが重要になります。

 

⑤設備インフラの復旧

  ここでインフラとは、電気系統・空調系統・上中下水道管系統

  及びスプリンクラー消火系統、感知器などの防火設備や

  セキュリティーシステムなどを中心とした、設備機器の総称をいいます。

  

 

  最も身近なのは、作業中点灯させていた照明を最後に消すという動作です。

  ビル設備の電気機器を使用し復旧するという行為のため、インフラ復旧に該当します。

   

  より複雑な手順が必要な作業は、事前に作業手順書が用意されており、

  設備担当者がこちらを実施します。

  まずは、手順書どおりに復旧作業がなされたか確認してください。

  そのあとは、該当工事区画と復旧するための設備機器があるエリア

  だけでなく、隣接エリアを一つずつ細かく確認していく作業が必要になっていきます。

 

 具体的な事例として、

 照明器具を追加で取り付ける作業に立ち会った場合で考えていきましょう。

 

 作業前に分電盤を一度落とし、照明器具を取付けたあとで、

 作業手順書どおりに分電盤を復旧する工程になります。

 

 工事エリアの新設照明は点灯し、分電盤の復旧も問題なく行われました。

 これで工事完了ということで、作業を終えてしまっては絶対にいけません。

 

 配線状況によっては、同一系統の隣接エリアの照明が暗く消灯してしまって

 いるという問題が起きていることがあります。

 作業員の配線ミスであるための可能性が高いため、速やかに是正作業を打診しましょう。

 

 スプリンクラーや空調ダクトの新設・盛替え作業でも、

 同様に工事エリア以外の同一系統区画で問題が出ている発生している

 場合があります。

 

 

 何度もいいますが、

 インフラ設備の不具合はビル全体に大きな影響を及ぼします。

  

 特に、中途で建築業界へ入った社会人は十分に知識や損害リスクについて

 分かりきれておりません。

 必ず、現場区画と隣接エリアを見回り、確実にインフラが復旧できている状態

 かというのを指差し呼称で目視確認しましょう。 

 

 

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