今回は建設業にとって切実で重大な項目について掘り下げます。
実は労働災害が多い業界となってます。
死傷者数は、製造業、陸上貨物運送事業、小売業に次いで4位に
死亡者数に関しては、第二位の製造業を抑え1番多い数値となっております。
■一般社団法人 全国建設業労災互助会
https://rousaigojyokai.or.jp/?page_id=165
街中でも重機を使っていたり、
足場を組んで高所作業をしていたり、
高圧電気や特殊配管の作業をしている
光景をよく見かけるかと思います。
建物を完成させるためには、
時に危険な作業を実施する必要があるため、
その分どうしても、災害につながってしまう頻度が多いのも事実です。
さて、現場監督・施工管理技士は、
そんな危険作業を行っても無事に終えられるように、
安全管理を行うのが仕事の一つとなります。
主な仕事としては、
①危険作業の事前検討会を実施し、内在するリスクの洗い出しと対策を練る
②作業手順やルールを細かく決めて、守らせる
③安全対策の現場整備を実施する
④その他、安全看板やカラーコーン・テープ類で注意喚起する
というのがあります。
若手現場監督は、この安全管理を③、④を中心に
任させることが多いと思います。
どのような作業でどのような危険があり、
対策をとっていくのかというのを現場内を観察し、
しっかりと学んでいきましょう。
万が一、災害や事故が発生してしまい、
安全管理や手続きに不備があったことに起因すると、
担当施工管理技士、もしくは所長が何等かの罰則を
受けてしまうことも、最悪の場合あります。
作業員の人生や命を預かる仕事でもあるわけですから、
責任をもって現場を巡回し、不備な箇所は改善していきましょう。
また、施工管理技士はあくまで「管理業務を行うための役割」であり、
補助や手伝いを含めて、作業禁止となっております。
年配の職人に言われて、ついつい作業を手伝ってしまうという場面に
遭遇するかもしれませんが、絶対に行わないでください。
仮に、作業禁止の施工管理者が労働災害を起こしてしまうと、
後始末が非常にやっかいになります。
怪我の発生原因だけでなく、
なぜ作業をしたのか、会社が強要していたのか、
今回一回だけでなく以前から常態化していたのか・・・
と会社を巻き込んで、根掘り葉掘り説明しなくてはなりません。
個人だけでなく、会社全体を巻き込んでしまう事態となりますので、
NOと言う勇気を持ちましょう。
と、、
今回は少し脅かてしましたが、安全管理のノウハウも集約されており、
この工事ではこの項目をチェックするというポイントが各施工会社に
まとめてあることが多いです。
まずは、抜かりなく決められた安全対策をしっかりと整備していく
安全管理を実践していきましょう。
ご安全に!