施工管理技士の仕組みが改定され、
今年度より、「1級施工管理技士補」という国家資格が新しく始まりました。
1級施工管理技士のため一次試験(学科)が受かると「1級施工管理技士補」となり
次の二次試験(実地)を合格すると正式に「1級施工管理技士」となります。
で、1級技士補と2級技士がどっちの資格の方が優れているの?
という質問を受けることがあります。
(どちらか一方の資格のみ保有している場合)
1級なんだから、技士補でしょ!
とか
補佐ではない、2級管理技士の方でしょ!
など意見が分かれている訳です。
今回はそれに答えてみようと思います。
結論からいえば、
どちらの資格が優れているというのはありません。
単に違いがあるというだけになります。
以前の投稿でお伝えしましたが
2級管理技士は、「主任技術者」になることができます。
請負金額4,000万円以下の中小規模の建設工事の責任者
となることができます。
無資格の場合10年以上の現場経験が必要となります。
■建設業界未経験者が目指すべき当面のゴールとは?
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さて、1級施工管理技士補の特徴はなんでしょうか。
まず前提として、以下の2点を確認していきましょう。
①1級の施工管理技士を取得すると監理技術者になることができます。
②一件の請負金額が3,500万円(建築一式工事の場合は7,000万円)
以上の工事(公共性がある工事など)では、工事現場に、
専任の監理技術者を置く必要があります。
では特徴は、1級の技士補が現場にいることで、監理技術者が
「専任」ではなく、他現場と「兼任」できるようになることができます。
監理技術者が他現場を兼任できるように補佐する意味合いになりますね。
以上まとめると、
1級施工管理技士補と2級施工管理技士に特に優劣はなく、
求められている役割が異なるだけとなります。
ただし、1級技士補でも、2級技士でも、あるいは無資格であっても
建設業界で働いていくのであれば、
1級の施工管理技士を取得していきたいものですね。
(尚、1級の技士補を一度でも取得してしまえば、来年以降の一次試験は免除されます。)
機会があれば、そのための勉強法などもお話しできればと
思ってますので、今後ともよろしくお願いいたします。
ご安全に!