今回は、建設業界で起こりやすい怪我のなかでも
内装工事に絞ってお伝えしたいと思います。
現場監督や施工管理技士は、
安全管理として、事故や災害を未然に防ぐように
段取り、注意伝達、指摘是正を行っていくことになります。
それでは頻出する重大な5点を確認していきましょう。
①切創事故
②転落・落下事故
③(第3者)接触災害
④挟まれ事故
⑤躓き・転倒事故
①切創事故
⇒手指などを切る事故のことをいいます。
ディスクグラインダーなどの電動工具使用時はもちろん
カッター使用時にも起こりえるものとなります。
両手使用すること、跳ね返りに注意すること、
保護具を使用すること
(カッターの場合はアラミド繊維が入った「切創防止手袋」があります)
などで防ぐことができます。
②転落・落下事故
⇒ある高さから落ちてしまう事故のことをいいます。
内装工事でも高所作業はあり、可搬式作業台など足場材を使用して行われています。
作業足場の使用前点検の実施、足場端部の囲い
墜落制止用器具(安全帯)の使用
などで防ぐことができます。
③(第3者)接触災害
⇒工事区画隣接部などで、作業員以外の一般人と接触することをいいます。
作業員の入退場や台車などで資材を搬出入する際に起こる事故になります。
特に、扉を開けたときや角を曲がるとき、または
一人で資材を運んで前方注意が疎かになっているときに発生することがあります。
朝礼時の注意事項伝達、第3者がいる場所の周知
資材搬出入時には、2名以上で運ぶ
などで防ぐことができます。
④挟まれ事故
⇒解体時の残材や楊重時の製作物、その他仮設材などに
手足が挟まれる事故をいいます。
建設現場には、100キロ以上の重量物も存在します。
そんな重量物に手足を挟んで、骨折してしまう事故も毎年発生しています。
保護手袋・安全靴の着用徹底、製作物運搬時は大勢による声掛けの実施
万が一倒れてしまったら無理に支えようとせず逃げる咄嗟の対応の繰り返し伝達
などで防ぐことができます。
⑤躓き・転倒事故
⇒作業員が躓いて倒れてしまうことをいいます。
また単に倒れるだけでなく、手を変に捻ったり、
後頭部を打ってしまう場合もあります。
現場内には、ケーブルや段差のある資機材または
開口部があったりして平滑な床ではありません。
また場所によっては暗いところもあり、起こりやすい事故になります。
段差解消すること、段差や開口部場所に看板を掲示すること
まんべんなく仮設照明を入れることなどで防ぐことができます。
以上、内装工事における頻発する事故の5種類でした。
9割5分以上は類似災害となりますので、
事故の型と防止策をセットで覚えて、安全管理を確実に行っていきましょう。
ご安全に!