施工管理技士「未経験者歓迎」求人の特徴とは?

 

「施工管理技士」の人手が足りていない現状は前回伝えました。
そのため、「未経験者歓迎」という求人も多数あります。
今回は、「未経験者歓迎」の求人にはどんな特徴があるのか、解説いたします。

 

施工管理技士「未経験歓迎」の主な3つの特徴


 
①派遣会社の求人であることが殆どです。
 建設業は専門職です。
 医療の知識や経験がない社会人を病院が正社員で雇用するのは
 リスクが大きいのと同様に、いくら人手不足とはいえ、
 専門知識や経験が無い社会人を、いきなり正社員で雇おうとはしません。
 多くは、派遣会社所属の契約社員となり、
 建設現場に技術派遣されることからスタートとなります。
 
 しかし例外をいうと、各地場の中小ゼネコンでは、
 長期勤続によるキャリア形成という観点から
 20代の未経験者を正社員登用する例は少なからずあります。
 地域に貢献し住民から愛されている中小ゼネコンで働く
 という選択肢も素晴らしいものであると個人的に思っております。
 
 
②初年度年収は、350万程度になります。
 一般的な新卒~3年目の社会人の年収と同等ですね。
 即戦力として現場に貢献ができず、「学ばせてもらいながら働く」
 という身分となりますので、妥当な金額ではないかと考えております。
 超過残業、土日出勤、夜間勤務等でさらに割増される場合こともあります。 
 

 蛇足ですが、最近の求人案件で紛らわしいのが、
 「未経験者・歓迎」と「経験者・高収入」を混在させて伝えている求人です。
 一見すると、「未経験者でも月収60万円以上貰える」
 ような謳い文句に見えますが、いくら人手が足りないとはいえ
 未経験者にはそのようなフィーを払う建設会社は存在しません。
 高収入案件は建設業界の経験者のみ、という事実を理解して求人を探してください。
 

 しかし裏返しをすれば、未経験者も建設業界経験を積んでいくと
 誰しもが上記のような高収入プレイヤーになれることを意味するので、
 希望をもって取り組んでいきたいものだと考えております。

 
 
③初回研修として、建設業界についての座学・実地が
 用意されている大手派遣会社もあります。

 専門用語や特有の慣習も多いのが、建設業界の特徴の一つでもあります。
 現場に入って「知らなかった」で躓かないように、
 または飛び交う用語が殆ど理解できなく自信を無くさないように、
 初歩的な知識や実地を最初に受講できるという点で
 派遣会社を選ぶのも得策であると思います。
 
 
以上、施工管理技士の「未経験者歓迎」の求人は、
 ①主に派遣会社の求人 
 ②初年度350万程度 
 ③建設業界についての座学・実地が用意されている場合もある
という特徴があることを今回お伝えしました。

 

少しでも、不安が解けて興味を持ってくれると嬉しく思います。
ご安全に!

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