今回から、現場監督や施工管理技士が
リニューアル(改修)工事において、
工事開始時に準備しておくこと、気を付けることを6選でお伝えします。
それでは、一覧で6つのポイントから見ていきたいと思います。
今回記事では、引き続き、
前半の3つを解説していきます。
↓後半の3つはこちらになります↓
①工事エリアの確認
最初は工事エリアの確認です。
改修工事ですので、新築と異なりテナント関係者が活動している
なかでの工事となるため、様々な制限があります。
入館する出入口や、工事エリアまでの動線を確認していきましょう。
そのほか、工事で使用するトイレや喫煙場所、工事車両専用の駐車場
工事用給水場所も理解しておきましょう。
また、工事区画の隣接にはうかつに触ると危険な設備機器が稼働していたり
テナントの機密エリアだったりもしますので、そこは立入禁止エリア
とすることになります。
そのように工事エリアを理解したら、工事資料に各場所をプロットして、
新規入場者説明のときに、周知できるようにしておきましょう。
②既存傷チェックの確認
改修工事のため、建物には経年劣化などで、既に傷や汚れ
その他損傷個所がある場合があります。
そのため、工事区画や隣接場所そして、出入口からの動線について、
傷チェックを事前に実施しておきましょう。
実施していかないと、工事前の傷なのか、工事中に発生したもの
なのか分からないため、多くの場合、工事中の発生物とみなされ、
補修を行う必要ができてます。
もし既存の傷・汚れが発見した場合には、必ず写真を撮り、
位置と内容を図面でプロットしておき、一緒に保管しておきましょう。
③詰所の整備
実際に工事を担当する協力会社が休憩などする場所の整備です。
工事が重なったときの最大の集約人数を計算して、
その場合でも時差休憩など実施すれば、職人が休憩できる人数分の
机・椅子などを用意しておきましょう。
また夏の暑い場合には、状況に応じて、扇風機や冷却ルームの整備
熱中症対策として、経口補水液や塩分補給飴などを準備しておきましょう。
また冬の寒いときには、状況に応じて、電気ストーブや、
給湯ができる電気ポットを用意する場合もあります。
詰所は、肉体労働に従事する協力会社の職人さんが休める場所
でもあるので、ある程度の要望にも応えて、快適に保っておくのが
工事を無事に完了するための秘訣でもあります。
以上、「工事開始時に準備しておくこと、気を付けること」
の前半の3選のご紹介でした。
ご安全に!