今回は、建設業界の労働環境について話したいと思います。
ぶっちゃけ、建設業界って激務そうっていうイメージがありませんか?
私も転職前は、そう思っていた時期がありました。
「建物を造ることに興味はあるんだけど、激務だったら辛いよなーー」と
悩んだり、踏み出すことに躊躇したこともありました。
今回は、
現場監督や施工管理技士の労働環境状況(月の残業時間や休日数など)
についてお答えしたいと思います。
結論からいうと、全体的にホワイトな労働環境になってきております。
建設業界もワークライフバランスが浸透してきたように思います。
まず、月の残業時間でいうと、
最大45時間以内までとする会社が多くなってきてます。
月45時間以内というと、毎日2,3時間の残業を行うので到達する時間となります。
遅くても19時ぐらいまでには帰社できるような感じですね。他業界と遜色が無いレベルです、
現場管理に書類作成に忙しい繁忙期でも45時間以内に抑えるということなので、
次の工事が始まるまでの閑散期は、もっと残業時間は無くなります。
閑散期には、私も残業なく定時で帰社しております。
また、付き合い残業といって、自分のタスクは残っていないけど、
上司や同僚が残業しているから会社に長居するという風習も無くなってきております。
さらに会社によっては、PC起動時に出退勤ログをとっているところもあり、
遅い時間までPCが動いていると、指導が入るような仕組みになっています。
つまり、隠れサービス残業がしないよう、できないように対策をとってきてます。
ほんの10年ぐらい前までは、繁忙期は深夜までの残業が当たり前、
終電に乗り遅れた場合には工事事務所で寝泊りして早朝から働くと
いう就業形態もザラでなかったようです。
(以前は、遅くまで働いた分残業代も青天井でつけることができ、
若手社員の場合は基本給よりも残業代の方が多く貰えたこともあったようでした。)
なぜ、過去において建設業界は激務だったかというと、
理由の一つは寝食忘れて働くことができて初めて、現場監督あるいは
施工管理技士として一人前になれるという風土があり会社全体として奨励していたように思えます。
また短期間に詰め込む分、
工程も短くなりるため施主にも喜ばれるという事情もあったと聞いてます。
その後ワークライフバランスという概念が広まり、プライベートも家庭も
大切にしない働き方では人材が集まらないということになって、
現在のホワイト寄りの勤務体系にシフトしている経緯になります。
さて、休日についてはどうでしょうか。
現在は、「①4週6休」、「②4週8休」もしくは「③土日と祝日の日数分休日が取れる」
のいずれかに設定されていることが多いです。
①4週6休だと、土曜日が隔週で休みになり
②4週8休だと、土日の数だけ休日は取れますが、
旗日(祝日)が出勤になるといったところです。
③土日+祝日分の休みを取得できる現場では、公務員や他業界と遜色はありませんね。
また、年末年始、ゴールデンウイーク、お盆期間中などは、
現場の繁忙期と重ならなければ長期的な休暇としているところが多いです。
私も、前回の年末年始は12日間、今回のGWは10日間 長期休暇をとることができました。
最後に、有給の消化についても、現場が忙しくない時期であれば
積極的に使うことを奨励されております。
新型コロナ前となりますが、工事が始まるまでの間に、
長期で海外旅行に行く現場監督も少なくないです。
まとめると、
建設業界であっても、他業界と同様に残業時間を抑制し、
プライベートな時間も十分に確保できる流れになってきています。
昔のように残業代や休日出勤代でより多く稼ぐことはできなくなってきてますが、
ベースの給料は他業界よりも高く設定されてますし、
休息の時間や私的な時間・家族サービスの時間を
確保しながら仕事ができるようになったのは、
プレイベートも大切にしたい人にとって喜ばしいことですね。
但し、会社や現場によっては、旧態依然の価値観で働いている所も
まだあるみたいなので注意が必要となります。
(※また、今回は私が担当している建設業界の話の改修工事・建築の話になりますが、
土木業界や新築工事・設備・プラント担当だとまた少し毛色が異なってきますので、
あらかじめご注意ください。)
以上、プライベートや家族との時間を大切にしながら、現場監督として、
一つずつ確かなキャリアを築いけているようになったのが、現在の建設業界となります。
ご安全に!