建設業に携わる人たちなら「フールプルーフ」という言葉を
一度は聞いたことがあると思います。
フールプルーフ(fool proof)とは、
人間がうっかりミスする前提で、万が一のときに事故にならないように、
対策をとるという考え方です。
一般的には、建設機械などに幅広く取り入れられており、単純なミスを人が起こしても
ただちに事故や災害につながらいように、2重の対策が設けられています。
この考え方を、「安全管理」にももっと取り入れていければ、
労働災害はずっと少なくなります。
開口部には、立入禁止措置をとるだけでなく、誤って立入る場合も想定して、
開口を耐久性のある敷板で塞いで、転落事故を防ぐ
とか
図面やレーダー探査で鉄筋・埋設物の位置を確認したけど、
メタルセンサー付きのドリルで天井・床のコア穴をつくり、
万が一鉄筋や埋設物に接触しても、損傷前に止まるようにしよう
など、様々に対応策はあります。
安全対策を2重・3重にしていけば、
一つ二つの対策から抜け出たとしても、
安全性を守られ無事故の現場として運営することができます。
事故や災害の危険度や頻度に応じて、妥協することなく、
次々と安全対策を実施していきましょう
ご安全に!