施工管理のなかでも
複数の職種を束ねて管理するのを現場監督といいます。
テナントビルができるためには、
基礎、天井・壁・床、部屋内装やユニットバス・トイレ・扉など
多様な造り手が合わさって初めて一つ建物として完成します。
一つひとつの業種に施工管理技士がつくわけですが、
自分の職種だけが優先してやりやすいように
スタンドプレーに走りがちになります。
そうなると業種同士が衝突し現場が荒れて、事故が起こったり
工程が遅れたり、品質の低下を招く事態となります。
上記の事態を未然に防ぐため
職種全体に連絡し、各業種の間を調整するという
工事全体の指揮役として現場監督が求められるようになります。
あらゆる業種の専門工を束ねる、現場監督。
建設業界未経験で任された場合、
気負ってしまいがちになるかと思います。
あらゆる職人さんと対等に話せるように、
多様な専門知識が無いといけないのではと焦ってしまうかもしれません。
しかし、気張る必要はありません。
未経験でも現場監督として仕事をすることができます。
まずは経験豊富な上長の現場監督がいる現場へ
配属されることになります。
詳細の現場の納まりや、協力会社との専門的な会話などは、
上司が担ってくれます。
まずは、各業種の職人さんが施工しやすい環境づくりに注力していきましょう!
現場の開錠、必要照明・電気の確保、その他足場などの仮設材のなど
準備し、手戻り作業がないように、建設的な段取りを実施しましょう。
だたし、それだけでは成長していきません。
時間的余裕があれば、あらゆる現場に足を運び
何を使い、どのような手順と方法で施工しているのかを観察しましょう。
施工図など資料を配布されたなら、
図面と現場を交互ににらめっこしながら、
実際の納め方をみてきましょう。
おそらく図面の見方は分からないと思いますが、
分からないなりに喰らいついて読み込むことも必要な経験となります。
そういった積み重ねで、未経験から始めても
品質管理の一部やスポットの小さな工事を
任せてくれるようになります!
このように出来ることを完全に対応しつつ、
少しだけでもいいから新しいことを吸収していく
という姿勢で、どんどん場数をこなしていけば、
頼られる現場監督になることができます。
千里の道も一歩から。
地道に一つひとつを積み上げていきましょう。
ご安全に!