見落としやすい終わり仕舞い項目6選:②煙感知器の養生撤去

 

今回は「煙感知器の養生撤去についてです。

 

煙感知器とは、その名のとおり、煙を感知して

ビル内に火事が発生したと知らせる設備器具になります。

 

しかし、工事で発生する粉塵が、煙と類似の粒子のため、

多く感知してしまうと、火事は起こっていないのに、

誤って発報してしまう場合があります。

 

それを回避するために、本来は煙感知器がある区画を

工事期間中、取外して機能停止する

もしくは粉塵の影響を受けない熱感知器に交換する

という対応を取るのが一般的です。

 

しかし、小規模な工事などでは

煙感知器自体に養生テープのマスクを施すことで外部と遮断し、

感知器機能を活かしたまま、粉塵作業を行う現場も少なくありません。

 

 

で、その煙感知器をカバーした養生テープですが、

作業終了後に取り外し忘れることが多いです。

 

まだ工事現場内にある場合は、天伏・上方作業もあるため

目線を上に動かすため、感知器にも気づくことができます。

 

が、隣接した共有部廊下に実施した感知器養生は、

上を見上げることはないため、つい失念してしまうんです。

 

しかし忘れてしまうと、その設備機能が不能の状態のため、

発覚され次第、当然のごとく、クレームの対象となります。

 

忘れず対応する為のポイントは以下になります。

 ①目線の位置まで、テープなどを垂らしておく(支障が無い範囲で)

 ②野帳などに当日の養生箇所を記入し、確認時にチェックしていく

 ③常に、目線を、「上・下・左・右」に振って、立体的な観点から

  問題がないかと目視していく習慣をつくる

 

 

慣れてしまうと、③だけで全く問題ないことですが、

まだ慣れていない若手社員・未経験者の技術派遣は、①、②を

実践していき、場数をこなしていきましょう。

 

 

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